3日の節分を控え、恵方巻きの宣伝に力を入れているスーパーモリナガ。鬼の格好で接客するスタッフもいる=佐賀市のスーパーモリナガ空港通り店

■高級食材、有名すし店監修も

 3日の節分の日に丸かじりすれば、福を招くとされる「恵方巻き」。佐賀県内の食品スーパーなどでも売り上げは年々、右肩上がりで、消費者の関心が高まっている。今年は本マグロをぜいたくに使った3千円超の豪華太巻きも登場。恒例のバレンタインデー需要が頭打ちとなる中、各店はバラエティーに富んだ巻きずしを並べて関西発祥の風習を盛り上げ、集客に力を入れている。

 「予約は既に昨年の3割増。かなり期待できる」。当日発売を含め25種類の恵方巻きをそろえるイオン佐賀大和店(佐賀市)。昨年の節分の食品売り上げは、毎週火曜の売り出し日の10倍に上ったという。今年は刺し身などの具材を昨年よりも20%多く仕入れ、品切れを防ぐ計画だ。

 予約が好調なのは、ミシュランガイドで三つ星のすし店が監修した1本1058円の太巻き。定番の海鮮巻きや、エビと豚のカツを入れた「ダブルカツ巻き」も千円未満で人気という。

 お節料理やオードブルなど年末年始の売り上げも伸びており、「普段は食費を抑えつつも、特別な日はぜいたくにという客が増えている」と同店。長崎産本マグロを使い、同店で初めてという3千円台の太巻きも当日限定で販売する。

 恵方巻きは、節分の日にその年の恵方(縁起の良い方向)を向いて無言で丸かじりする習わし。もともとは商売繁盛などを願う関西地方の風習とされ、コンビニエンスストアが続々と商品化するなどして全国に広まった。

 総務省の家計調査によると、恵方巻きを含む「すし(弁当)」の支出額は節分の日が飛び抜けて高く、県内でも1世帯当たりの平均額が10年前の1.7倍に伸長。一方、昨年2月のチョコレート支出額はこの10年で最も少なく、バレンタインデーと並んで販促に力を入れる店が増えている。

 昨年は全店で品切れが相次いだというスーパーモリナガ(佐賀市)も、「総菜コーナーで年1、2位を争うイベント」と昨年以上の売り上げに期待。総菜人気の高まりを受け、予約限定で2千円超の「本マグロ中トロ巻き」をはじめ、海鮮や野菜など12種類の具材を入れた太巻きもそろえる。

 今年の恵方は北北西。同店では鬼のかぶり物をしたスタッフが明るく接客しながら、節分を盛り上げている。

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