天吹酒造の酒蔵を見学するベトナムの商社担当者ら=三養基郡みやき町

■輸出の可能性模索

 ベトナムで日本酒や日本の食材を扱う商社の担当者らが先月下旬、佐賀県内の日本酒メーカー5社を視察した。経済成長が続く同国への輸出の可能性を探ろうと、日本貿易振興機構(ジェトロ)佐賀が企画。2日間かけて輸送時の課題や販売価格などについて意見交換した。

 初日に視察した天吹酒造(三養基郡みやき町)では酒蔵を見学した後、試飲をしながら情報交換した。同社の担当者はアルコール度数が高く、深い味わいの日本酒が国内で好まれていることなどを紹介した。

 同社をはじめ、海外に販路を求める蔵元は多い。ただ、日本酒をベトナムに輸出する際には45%の関税がかかり、輸送コストもかさむ。商社の担当者は「価格が高く、一部の富裕層で好まれている程度」と現地の日本酒需要を説明した。

 韓国や台湾などに輸出している天吹酒造の担当者は「コンテナ内の温度管理が難しく、品質をどう維持できるかも課題になる」と長距離輸送の難しさを話す。

 ジェトロ佐賀の清水幹彦所長は「海外展開は言葉の壁もあり、取引が成立するまでに1年近くかかることも多い。課題を明確にしながら粘り強く支援していきたい」と話している。

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