■雅で華麗なパワー

 春のお彼岸に入った頃、友人に誘われ佐賀市大和町西山田の佐賀大和観光桃園を訪れた。1反(たん)6畝(せ)(約1600平方メートル)のビニールハウスの中は春爛漫(らんまん)の世界。淡いオペラレッドの桃の花が満開で、優しい香りに満ちていた。

 この桃園は、経営者の中島悟さんが20年ほど前から、この時期に一般の方に開放されている観光桃園である。桃の品種は「日川白鵬」、70本ほどがこのハウスで栽培されている。それぞれの木にはオーナーが付き、夏には収穫が楽しめるという。まさに花も観賞できて、実も採れる桃園である。

 3時間のスケッチの間、平日にもかかわらずお客さんが多い。県外からの若い2人の女性客。「スマホのマップ検索で来ました」と明るい笑顔が返ってきた。

 桃の花の雅(みやび)で華麗なパワーをたくさん頂いた早春の一日。

(佐賀女子短期大学名誉教授・山田直行)

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