2-2の延長十回1死二、三塁。早稲田佐賀の5番谷澤雄磨が狙い澄ました初球をフルスイングすると、打球はあっという間に左翼線に抜けた。逆転での初戦突破に石井智久監督は「最後の最後にやっと自分たちの形が出せた」とほっとした表情で話した。

 序盤は夏の初戦の重圧に苦しんだ。勝負強さが武器のはずのクリーンアップが九回まで無安打。鳥栖工のエース酒井鉄朗の力のある直球に押され、毎回走者を出しながらも六回まで無得点に抑え込まれた。

 流れを呼び込んだのは救援した2年生エースの森田直哉だった。130キロ台半ばの直球で六回を三者凡退に打ち取ると、1点を追う九回には自らの適時三塁打で同点。バックも無失策でもり立て、延長十回の逆転劇に結びつけた。

 次の相手はNHK杯2回戦で九回2死から逆転を許した第2シードの龍谷。森田は「まずは相手より声を出して自分たちの雰囲気をつくること。チーム一丸でリベンジを果たしたい」と話し、大一番へ向けて気を引き締めていた。

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