高校野球佐賀大会の決勝でベンチから戦況を見守る佐賀北高の百﨑敏克監督(右)。隣は久保貴大副部長=佐賀市のみどりの森県営球場

■先月定年、再任用で“続投”

 全国制覇を経験している名将にとっても感慨深い区切りの一日となった。4日、佐賀北の2季連続優勝で幕を閉じた九州地区高校野球佐賀大会。試合後、3月末で定年を迎え、再任用で“監督続投”が決まっている佐賀北の百崎敏克さんは「これまで通り、生徒たちと必死になって甲子園を目指すだけですよ」と穏やかな表情で語った。

 「ハッピーバースデー『モモティー』」…。この日はくしくも百崎さんの61歳の誕生日。試合前、選手たちはスタンドの応援団と一緒に歌い、さらに勝利で指揮官の再出発を祝った。

 2007年夏。久保貴大投手(現・同校野球部副部長)らを擁して甲子園で佐賀北を全国制覇に導いた。その後も2012、14年の2回、選手たちを甲子園に導いたが、いずれも初戦敗退。やはり全国の壁は高く険しい。

 約40年の指導歴があるが、いつも野球の難しさ、奧の深さを痛感している。今しばらく指導者を続けることには「何も変わりませんよ。これまで通りです」。選手と真っ正面から向き合う姿勢は同じだ。

 九州大会出場をかけたこの日も、緑色のメガホンをぐっと握り締め、何度もげきを飛ばした。九回裏2死満塁のピンチをしのぎ、優勝を決めると、「あー、面白かった」とひと言。選手とともに勝利を喜び、にこやかな笑みを浮かべた。

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