あなたの周りの40~50代の女性は社会でどのような役割を担っているでしょうか。主婦の方もいれば、学校の先生や看護師、スーパーの店員さん、介護の現場で働く人も。いずれも私たちの生活の大切な部分を日々しっかりと担って、踏ん張っている年代です。そして、この時期の女性たちに降りかかってくるのが更年期障害です。

 更年期というのは、閉経前後の10年くらいの時期のことを言います。更年期の時期に起こるさまざまな症状のうち、他の病気のせいでないものを更年期症状と呼び、その中で生活に支障が出る程度のものを更年期障害と言います。

 更年期の症状は人によりさまざまで、一番よく見られる症状は「ホットフラッシュ」と呼ばれ、発作的に顔がカーッと火照り、汗が出る症状です。冷房が入る前のむっとしたこの時期が最もつらいと言われる方も多いです。

 目まいや動悸(どうき)がする、体がだるい、やる気が出ない、眠れないといったこともよくあります。また更年期の女性には貧血や甲状腺の病気、うつ病なども起こりやすく、更年期のせいといって放置すると、それらの病気が悪化することもあるので注意が必要です。

 更年期に一番大切なのは、本人と周りの正しい理解です。更年期の症状は、時期や症状、強さ、いつまで続くかも人によって異なります。そしてこの時期をどう過ごすかは、更年期だけの問題ではなく、その後の女性の長い人生に影響してきます。女性が笑顔で生き生きと活躍できる社会を目指すために欠かせないテーマの一つなのです。

 10日に佐賀市のアバンセで開かれる女性の健康力向上セミナーで、更年期の話をさせていただきます。都合の付く方はぜひご参加ください。当事者も当事者ではない方も更年期について関心を持ち、一緒に対処法について考えていきましょう。(すこやか女性クリニック院長 西岡智子)

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