■秋篠宮さま処遇も議論

 政府は4日、天皇陛下の退位を巡る有識者会議(座長・今井敬経団連名誉会長)の第11回会合を首相官邸で開いた。メンバー間で自由討議し、退位後の陛下の呼称は「上皇」が有力となった。これを受け、政府は上皇とする方向で最終調整に入った。会合では皇后さまの呼称に関し「上皇后(じょうこうごう)」や「皇太后」を選択肢として検討。秋篠宮さまの処遇なども議論したが、いずれも方向性は出なかった。次回会合は6日。

 専門家が先月の有識者会議で、退位後の呼称に推した上皇と正式名称の「太上(だいじょう)天皇」のうち、政府内では上皇がより望ましいとの意見が強かった。4日の会合でも二つが議論となり、会議メンバーの山内昌之東大名誉教授は終了後、記者団に「上皇の方向で調整されると思う」と述べた。

 新天皇即位後の秋篠宮さまの呼称については引き続き「秋篠宮」とする案が政府内で浮上。法律上「皇太子」と規定するか、「皇太弟」の地位を新設する考え方もある。いずれの形になっても、皇位継承順が1位となる秋篠宮さまの予算や人員面での処遇は「皇太子」と同等にする方向だ。

 会合では葬儀を念頭に「生涯一度きりの事柄は天皇の例によることが適当だ」との意見も出た。これまでに意見聴取した専門家は天皇と同じ「大喪の礼」を行うか、これに準じて簡素化すべきだとの見解を示している。

 有識者は会合で「高齢者」の定義に関し「目安となる年齢は今後も流動的だ」との認識で一致した。【共同】

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