初夏の風に誘われて花を咲かせたレモン

 初夏の風に誘われて花を咲かせたレモン。つぼみは淡い紫色なのに、開いた5弁の花びらは白。その香りはジャスミンにたとえられ、甘くて上品です。

 次々に咲く花が終わると、緑色の実を結びます。一番の特徴は成熟した時の黄色の鮮やかさで、19世紀にレモンイエロー(和名・檸檬(れもん)色)という絵の具が誕生したほどです。日本に初めてレモンが入ってきたのは1873(明治6)年。静岡県熱海の温泉で療養中の外国人が種をまいたのが始まりとされています。

 ビタミンCは柑橘(かんきつ)類の中でも群を抜く多さで、肝臓の働きを助け(酵素の生成、活性など)、酸っぱさのもとであるクエン酸にはカルシウムの吸収を高め、血流を改善し、疲労を回復させる作用があります。いっぱいに花を咲かせるレモンの木を見ていると心が幸せ色に染まりそうです。(中冨記念くすり博物館)

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