神埼市の竹原地区に市が整備する王仁博士顕彰公園のイメージ(市提供)

 神埼市は日本に漢字や論語を伝えたとされる王仁(わに)博士の功績をたたえ、後世に伝えていく顕彰公園を整備する。古代から紡がれる歴史ロマンを体感できる新たな観光資源として市内の竹原(たかわら)地区に打ち出す。来年3月に完成予定で近く造成工事に入る。

 同地区の鰐(わに)神社には博士の上陸を連想させる「王仁」の文字が刻まれたほこらが存在する。1991年ごろ、駐福岡大韓民国総領事館の文化担当者の調査で見つかり、それ以降、両国の交流に発展している。

 公園には博士が伝え、文字の教材とされていた『千字文』のモニュメントを造る。博士の出生地・霊岩(ヨンアム)郡にある博士の顕彰公園の「百済(くだら)門」と同じものを輸入し、200~300人収容可能な交流館や情報館を併設する。敷地面積は約6200平方メートル、概算事業費は3億3千万円。

 市は吉野ケ里歴史公園などの観光施設と関連づけながら、海外からの誘客につなげる考えだ。市商工観光課は「観光振興とともに、国境を越えた交流が末永く引き継がれていく友好の懸け橋となれば」と期待を込めている。

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