■シュート11本1点遠く

 「正直、勝ち点3を取れた試合だった」-。MF高橋がイレブンの悔しさを代弁した。名古屋を圧倒しながら、0-0で引き分けた鳥栖。ただ、フィッカデンティ監督は「守りも攻めも考えた通り。素晴らしいゲームをした」と選手たちをたたえた。

 上向きの攻撃陣は今季4番目に多い11本のシュートを放った。だが、ゴールは遠かった。後半22分、ゴール至近距離からMF鎌田が右足を振り抜いたシュートは、相手GK楢崎が好守で阻止。終了間際に高橋が放った一撃も、楢崎の右手一本に枠をそらされた。

 最後までネットを揺らすことはできなかったが、それでも「はっきりとしたチャンスを、数多くつくることはできた」と指揮官が振り返る通り、シュート本数以上に攻撃の圧力を掛けることはできていた。「ゴールには運も絡んでくる。試合への取り組み方は褒めたい」。指揮官は前向きに捉えていた。

 また、得点が奪えない中でも守備は高い集中力を保って無失点に封じた。「危険な場面でも粘り強く守れた」とGK林が言うように、DF藤田やDF吉田が体ごと飛び込んでシュートコースを限定。相手が中盤でボールを持っても、MF福田らが激しく球際に寄せて、攻めに転じる時間をつくらせなかった。

 第2ステージ開幕以来4試合負けなし。中3日でのこの3連戦で勝ち点5を積み上げた。疲労は蓄積しているが、勢いは衰えていない。「チームの熟成度は増している。継続していくだけ」と林。「まだまだ練習しろということ」と高橋。勝ちきるために、さらに前に進むことを再確認した。

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