佐賀市やJAさが、地元農家などでつくる佐賀市トレーニングファーム推進協議会は、同市富士町に移住し、特産のホウレンソウ栽培を目指す新規就農者の育成事業を始める。来年1月から2年間、研修生2組4人を受け入れ、地元農家やJAの担当者らが栽培技術や農業経営を指導する。

 県の補助事業を活用した取り組みで、1年目は2組合同で土づくりや種まき、収穫、出荷調整まで一連の生産技術を習得する。2年目は個別研修で、就農時と同じ面積のハウスでより実践的な栽培や経営のノウハウを学ぶ。

 富士町に定住、就農する意思があり、原則50歳未満の夫婦または親族2人以上が対象。研修の費用負担はなく、国の農業次世代人材投資資金を活用し、1人年間150万円の交付を受けることもできる。独立時には農機具購入などに活用できる助成制度もある。

 同様の取り組みは武雄市で始まっており、5月から愛知県の夫婦がキュウリ農家を目指して研修に臨んでいる。

 ホウレンソウは、夏場の冷涼な気候を生かした富士町の特産野菜。周年栽培が可能で、定期的な収入が期待できるという。市の担当者は「富士町は市内で最も高齢化率が高い。産地を維持するとともに、町に新しい力が入って地域振興にもつながれば」と期待する。

 協議会では9月28日まで研修生の応募を受け付けている。問い合わせは市農業振興課内事務局、電話0952(40)7118へ。

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