屋根の改修や耐震補強などの保存修理工事を終え、11日から一般公開される大隈重信旧宅=佐賀市水ケ江

 国史跡「大隈重信旧宅」(佐賀市水ケ江)の保存修理工事が完了し、11日から一般公開される。これまでは佐賀城下ひなまつりなどイベント時に特別公開していたが、耐久性が高まったとして常時公開する。

 旧宅は1830年代の建築とされる。大隈は1838年に生まれ、30歳ごろまで旧宅を利用した。1922年に死去するまでに首相を2度務め、早稲田大学を創設した。木造1部2階建てで延べ床面積は約180平方メートル。葦葺(よしぶ)き屋根で武家屋敷の面影を残す。佐賀市が管理している。

 施設老朽化に伴い、2013年度から耐震診断を進め、15年12月から本格工事に着手した。葦葺き屋根を全面改修し、耐震補強や外構整備を実施した。事業費は1億500万円。

 公開は原則として1階部分だけ。毎月5、15、25日は2階の勉強部屋も入場できる。大隈記念館によると、副島種臣や江藤新平らも旧宅を訪れ、勉強部屋で大隈と日本の将来について語り合ったという。

 11日午後1時からもちつきをして祝う。江口直明館長は「大隈がこの場所で今の日本の礎となる考えを固めていったということを感じてもらえれば」と話す。

 見学は入館料(大人300円)が必要。開館は午前9時~午後5時。年末年始は休み。問い合わせは同館、電話0952(23)2891。

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