3日の販売開始を前に、店頭に並べられた神埼菱焼酎=神埼市の銘酒専門店ラ・フィットくしだ

■原料収穫増え供給安定

 神埼市の特産品「神埼菱焼酎」が3日から、神埼市内の小売店でも購入できる。これまで、販売は醸造元の大和酒造(佐賀市大和町)に限られていたが、原料の和菱を水田栽培するなどして供給量が安定してきたため、可能になった。市の担当者は「神埼を訪れた観光客や地元の人に、さらに親しんでもらえたら」と期待する。

 「神埼菱焼酎」は市内のクリークで採れる和菱、県産米麹(こうじ)、脊振山系の伏流水で醸造し、すっきりとした味わいが特徴。県産原料100%で、味や香りの審査に合格したことを示す「The SAGA 認定酒」にも指定されている。

 県産原料100%の一方で、原料の和菱の確保が難しく、課題だった。2009年から始まった神埼市の地域ブランドづくりの一環で販路拡大に向けて取り組み、市は12年度に水田での和菱栽培を開始。15年には生産者や採取者らで収穫や製粉を担う神埼和菱組合を組織した。生産体制が安定し、ここ数年で約2千本の製造が可能になり、15年末からはインターネット販売も始まった。

 市内の店頭販売を前に、卸された商品が酒店やスーパーに並ぶと、市政策推進室の担当者は「念願がかない本当にありがたい。多くの人の手に届くようさらにPRを進めたい」と意気込んだ。佐賀市の専門店での販売も新たに決まり、今後は商談会への参加や県内での販路拡大を進めていくという。

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