田中千昭署長(左)から感謝状を受け取るJAさが東部田代支所の森栄利支所長(中央)と、同職員の大坪篤史さん(右)=鳥栖市の鳥栖署

 鳥栖署(田中千昭署長)は1日、ニセ電話詐欺の被害を未然に防いだとして、JAさが東部田代支所の森栄利支所長(59)=基山町=と同職員の大坪篤史さん(23)=福岡県筑紫野市=に署長感謝状を贈った。2人は「金額の大小に関わらず不審な点があれば声かけを徹底していたのが実った」と喜ぶ。

 1月16日午後1時45分頃、田代支所の窓口に鳥栖市の70代女性が通帳を持って訪れ「200万円引き出したい」と申し出た。高額だったため大坪さんが使途を尋ねると、女性は「息子が東京五輪関係の投資で失敗し、お金が必要」と説明した。

 不審に思った大坪さんが森支所長に報告し、詳しく聞くと、息子を名乗る男から風邪をひいたと電話があり、その翌日に金の工面を頼まれたことが分かり、「詐欺の典型的な手口だと確信した」(森支所長)。警察に連絡して引き継ぎ、被害を未然に防いだ。

 詐欺被害防止は3度目だという森支所長は「お客様は信じ切っていたが、被害を防げたことで、翌日窓口を訪れて『ありがとう』とお礼をいただくことができた」と目を細めた。新卒1年目という大坪さんは「報道を見たり警察からの情報はあったが、身近に詐欺があってびっくり。一層気を引き締めて、お客様との対話を大切にしたい」と話した。

 この日は有料サイト登録に関する架空請求詐欺被害を防いだとして、基山町のコンビニエンスストアに勤務する従業員2人にも感謝状が贈られた。同署管内では今年に入って既に3件650万円の詐欺被害が発生しており、注意を呼び掛けている。

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