佐賀市PTA協議会と市教育委員会は本年度から、小中学生の携帯電話の利用時間制限を呼び掛ける。小学生は午後9時、中学生は午後10時以降の利用禁止を市内の共通ルールとし、何時まで禁止するかは各家庭の判断に委ねる。約4千人の保護者を対象にしたアンケート調査で、7割以上が小中学生のネット利用に制限時間を設けるべきと回答したため。4月中に市内の全小中学生約1万8千人にチラシを配って通知する。

 PTAと市教委が作成したチラシは、スマートフォンや携帯電話について「小学生は21時以降、中学生は22時以降は原則利用しないこととします」と明記した。制限する時間帯は触れていない。家庭内で利用のルールを話し合い、記入する欄もあり、1日の利用時間や家庭独自のルールを書き込む仕様になっている。

 個人情報流出やインターネット上でのいじめ、有害サイト閲覧、高額請求詐欺などの危険性も指摘し、携帯電話を利用させる保護者の責任にも言及した。

 PTAは昨年12月、市内の小2、小5、中2の保護者を対象に携帯電話に関するアンケートを実施し、4136人から回答を得た。携帯電話やネットを利用できる機器を持たせている保護者は、小2が18%、小5は27%、中2は43%に上った。利用のルールを決めている家庭は小2が58%、小5が69%、中2が71%で、高学年ほどルール化されている傾向にある。ネット利用に関し、制限時間の共通ルール設定への賛成は、小2が77%、小5が76%、中2が68%だった。反対は最多の中2で5%にとどまる。

 市PTA協議会の宮崎悟会長は「ネット上のトラブルは多く、県内でも子どもが巻き込まれるケースが出ている」とルールの必要性を強調する。「塾の送り迎えで携帯電話を使うこともあり、利用制限はあくまで原則。ネットや携帯を正しく安全に利用するため家庭で話し合うきっかけにしてほしい」と話す。

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