3回戦・佐賀学園-佐賀北 佐賀学園延長10回裏1死満塁のピンチで、マウンドに駆け寄る川口大地捕手(左)から笑顔でボールを受け取る藤木大輔投手=18日、みどりの森県営球場

 延長十一回1死二塁。佐賀学園の藤木大輔が投じたこん身の直球が、佐賀北の赤峰魁賢にはじき返された。「外角低めのいい球だった。ただ相手がよく打った」と藤木。チームは昨年敗れた佐賀北を、ことしも超えることができなかった。

 藤木は昨夏、主力として期待されながらも大会直前に右ひじを骨折。ことしは「エースの日永田凌を自分が助ける」と強い決意で今大会に臨んだ。

 この試合、2-2の六回に先発日永田からマウンドを引き継いだ藤木。日永田から「辛抱強く投げてくれ」と声を掛けられ、その言葉通りの投球を見せた。延長十回1死満塁のピンチには、「自分を信じて投げなさい」と木村佳正監督に背中を押されて力投。4番古川航輝を三振に打ち取って、雄たけびをあげた。

 最後まで粘った佐賀学園。あと一歩及ばなかったが、木村監督は「この二人が投げて負けたら仕方ない」と二人のエースの奮闘をねぎらった。

 試合後、涙が止まらない藤木にナインが代わる代わる声を掛けた。「ナイスピッチング。お疲れさま」

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