建築資材会社が工場進出を検討している佐志浜埋め立て地(中央奧)=2013年8月、唐津市佐志浜町

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 唐津湾の砂浜を埋め立てて造成した唐津市佐志浜の県有地に、建築木材の加工・販売大手「ポラテック」(本社・埼玉県越谷市)が工場進出することで最終調整していることが19日、分かった。公共事業の住宅代替地や唐津赤十字病院の移転候補地など利用計画は迷走し、2年前から企業誘致を働き掛けてきた。8月中にも契約を結び、来年度操業する見通し。造成完了から13年間「遊休地」だった埋め立て地の具体的な活用策が動き出す。

 関係者の話を総合すると、工場は全ての木材加工の工程をコンピューター制御で生産する「プレカット」と呼ばれるシステムを導入する。加工は輸入木材中心になるという。同社の2014年度の売上高は672億円。

 県が分譲する7・4ヘクタールの半分程度を取得し、総工費10数億円をかけて操業を目指す。正社員の地元雇用も見込んでいる。茨城県坂東市などに工場があるが、唐津市に進出すれば九州初の拠点となる。

 佐志浜は唐津湾のしゅんせつ土の持ち込み場所として1991年に工事が始まり、約28億円かけて2003年に完成した。当初は道路拡幅などの公共事業に伴う住宅代替地(200戸分)にする予定だったが、事業の遅れで移転需要が激減し変更を余儀なくされた。

 別の用途を検討する中で、唐津赤十字病院の移転候補地としての売却を模索したが実現せず、13年にはプロ野球ソフトバンクホークスのファーム新本拠地候補にも落選した。県は14年から企業立地用地として誘致を進めていた。

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