野党は5日、今村雅弘復興相が東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難者への対応を質問した記者に暴言を吐いたことに関し「閣僚の資質がない」(民進党の榛葉賀津也参院国対委員長)などと一斉に批判した。菅義偉官房長官は「指摘を受け止め、閣僚として職責を果たしてくれると思う」と辞任を否定した。

 榛葉氏は記者会見で「謝ればいいという問題ではない。ふるさとに帰りたくても帰れない自主避難者の心をどれだけ傷つけたか。怒りを覚える」と強調。民進党の小川敏夫参院議員会長も「質問が気に入らないから『出て行け』とはあまりにひどい。政権の本質を表している」と述べた。

 共産党の穀田恵二国対委員長は「資質に疑念を持たざるを得ない」と非難。社民党の又市征治幹事長は談話で「復興相として不適格だ。安倍晋三首相は罷免すべきだ」と辞任を迫った。

 これに対し、菅氏は会見で「福島県と連携しながら国がすべきことは丁寧に行い、避難者や被災者の生活支援に全力を尽くしたい」と理解を求めた。公明党の石田祝稔政調会長は「疑念を持たれるような発言は慎んでほしい」と注文。井上義久幹事長も、自民党の二階俊博幹事長との会談で「冷静に対応してほしい」と苦言を呈した。

 今村氏は4日の記者会見で、自主避難者への国の責任を質問した記者に「二度と来ないでください」などと述べ、その後謝罪した。【共同】

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