ミカドアゲハの標本写真を手にする吉田英範さん=佐賀市天神の佐賀新聞社

 佐賀市高木瀬の吉田英範さん(64)が、インドやフィリピンなど熱帯地方に多く分布するチョウ「ミカドアゲハ」を自宅近くで捕獲した。半世紀にわたりチョウの収集を趣味としてきた吉田さんは、待ち望んできたミカドアゲハとの出合いを喜びながらも「地球温暖化が進んでいるのでは」と懸念する。

 チョウは、自宅近くの神社境内で見つけた。毎朝の日課にしている参詣中に出合い、慌てて網を取りに帰り捕獲したという。ミカドアゲハは絶滅のおそれのある野生生物として1991年まではレッドリストに掲載されていたが、日本での生息域が広がり、2000年版では削除されている。

 吉田さんは1992年にも熱帯地方のチョウ「タテハモドキ」を県内で36年ぶりに捕まえ話題をさらったが、25年たちタテハモドキは県内でよく見掛けるチョウになったという。

 佐賀のチョウを見つめるうち、吉田さんはチョウと佐賀の変化をよく考えるようになった。市街地から柳の木が減り、柳の葉を主食とするコムラサキを見なくなった。アゲハチョウが減ったのは、ミカン畑が減ったからか。趣味のゴルフに興じていても、「ついチョウが気になる」という。

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