■町の人の話聞きたい

 札幌市出身。大学でペルシャ語を学んだ後、イランで15年間、国営放送の日本向けラジオ放送に携わった。有田は昨年の帰国の際に初めて訪れ「町の雰囲気に引かれた。もう一度来たいと思わせる場所だった」と振り返る。年明け早々に地域おこし協力隊の募集を知り、迷わず応募した。

 町での主な仕事は、移住希望者の相談窓口。住み始めたばかりで、見る物聞く物すべて新鮮という。先日、初めてホタルを見た。「すごい」とはしゃいでいたが、町の人の反応は薄く、見慣れた光景だと気付かされた。「町の人にとってはいつもの景色でも、よそから来た人には驚きがある。そんな町の魅力を発信したい」と笑顔を見せる。

 イランで感じたのは、自国の歴史や文化への誇り。有田でも、伝統の有田焼や豊かな自然など「宝」はたくさんあると考える。「多くの町の人の話を聞き、自分にできることを見つけたい。今はやることがいっぱい」と、趣味の旅行はしばらく封印するつもりだ。

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