■田島柑橘園&加工所代表 田島彰一さん(67)

 海外と競争、協調を

 ミカンの付加価値を高めようと、クレメンティンや温州ミカンなど16種類のジュースを製造している。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」で扱われている商品もある。

 海外品種クレメンティンの栽培には20代から挑戦し、40代くらいからミカンの産地国スペインを訪れて苗木づくりや輸出に積極的な姿を参考にしてきた。

 若い頃、太良には「日本一のミカンを目指そう」という気概があった。ミカン農家で「太良シトラス会」を立ち上げ、自費で毎月勉強会を開いてきた。

 今はTPP(環太平洋連携協定)で世界を相手にする時代。若い人ほどスペインなど世界中のライバルを相手にしている国に行って情報や品種の交換などで交流し、「競争と協調」を大事に互いに発展していかなければいけないと思う。(太良町多良)

■海上自衛隊砕氷艦「しらせ」艦長 大鋸寿宣さん(49)

 地元帰る仕組みを

 南極観測船の「しらせ」艦長を昨年8月から務めている。2006年から計5回の南極航海を経験。昭和基地に観測隊や食料、燃料を送り届け、オゾンホールの発見やペンギンの生態解明などで成果を上げる観測隊の活動を支えている。

 漁船漁業が盛んな大浦竹崎で生まれ育った。防衛大から海上自衛隊に進み、東京で暮らす今もSNS(会員制交流サイト)で太良町の話題を探し、道の駅が人気というニュースなどを見つけうれしくなる。

 心配なのは人口減少。先月、母校の大浦小学校を久しぶりに訪れて講演したが、3クラスあった学年が1クラスになっていた。

 ふるさとを離れ、改めて魅力に気付いた経験から他地域と交流し、都会に出る経験も大切だと感じる。その後、地元に帰れる仕組みがあれば活性化につながると思う。(東京都大田区)

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