■英検基準、政府目標達成は困難

 文部科学省は5日、全国の公立中学・高校の生徒の英語力を調べた2016年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。高3生のうち「英検準2級程度以上」の生徒は、前年度より2・1ポイント増の36・4%。中3生で「英検3級程度以上」は0・5ポイント減の36・1%だった。政府は東京五輪なども見据え、卒業段階での割合を17年度までにそれぞれ50%にすることを目指しているが、達成が困難になりつつある。

 ここ数年、中学、高校ともに英語力は少しずつ上がっていたが、中3で低下に転じた。文科省は「新学習指導要領では小学5、6年で英語が教科化されるなど今後、現場での取り組みも大きく変わる。徐々に計画に近づけていってほしい」としている。

 調査は昨年12月、全公立中高計1万2850校を対象に実施。高校は都道府県、中学は都道府県と政令市をそれぞれ集計した。高3では47・3%の富山県が最も高く、福井県44・8%、兵庫県43・4%と続いた。佐賀県は34・3%。中3は奈良県48・0%、東京都47・1%、千葉市46・6%、佐賀県は27・5%だった。

 調査結果には、英検の級を取得していない生徒らについて、授業の様子や定期テストの結果を基に教員の裁量で「相当の力がある」と認めたものも含まれる。このため評価のばらつきを指摘する声もあるが、文科省は「各地で教員研修などを積み重ね評価の標準化に努めている」と説明している。

 日本英語検定協会によると、準2級は「高校中級のレベル」、3級は「中学卒業のレベル」とされている。

 英語教員の英語力も調査。大学中級程度とされる英検準1級かそれに相当する資格を持つ割合は、高校で前年度比4・9ポイント増の62・2%、中学で1・8ポイント増の32・0%だった。【共同】

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