山口亮一画伯の墓の側に咲いた大賀ハス

甕に咲いたハスの花

 佐賀市与賀町の交差点近くにある「積文館」の道路を隔てて、80メートルほど白壁が続く浄土寺。その境内の白壁に沿って直径60センチ、高さ50センチほどの茶色の常滑焼の甕(かめ)がずらりと並ぶ。

 ハスの種類は90種もあり、「清月蓮」などと一つ一つに白いペンキで名前が書かれている。蓮根(れんこん)の植え替えの3月の頃は忙しいそうだ。

 佐賀を代表する洋画家山口亮一画伯(1880~1967)の墓もあり、画伯が生前に仏を彫った墓石の側の甕に古代ハスの「大賀ハス」が明るいピンクに咲いていた。山口家が檀家(だんか)の縁で、画伯が寄贈されたハスの絵も大事に保管されている。

 住職の空誉上人は「昔のように人が集まる、にぎやかな寺にしたいと考えた。画伯のハスの絵もあり、お寺にはハスがつきものなので栽培をはじめた。自由に見学してもらえれば」と花をめでながら話す。

 午前中に咲き、4日くらいで散るが、一斉に咲くわけではないので、8月くらいまで開花を楽しめる。取材に行ったときは、数種の花が咲き、清らかな匂いが漂い、心まであらわれた。問い合わせは浄土寺、電話0952(24)9537。(地域リポーター・上原和恵=佐賀市)

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