「ユーリ!!!onICE」の登場人物をテーマにした個室で楽しむ聖地巡礼に訪れたファン=唐津市鏡のカフェ「Ka(ra)Fe」

■従業員全員、アニメ好き

 2月に閉店した120年の歴史を持つ唐津市鏡の川魚料理店「あかみず」が、3カ月の期間限定でアニメカフェとして生まれ変わる。アニメ「ユーリ!!! on ICE」内で登場した唐津城や鏡山温泉を“聖地巡礼”する際の休憩所となり、ファンをもてなす。

 カフェは市ふるさと会館「アルピノ」の指定管理者で事業開発会社「Asile(アジール)」(東京)が開く。アニメにちなむ料理などを提供し、ユーリや「おそ松さん」をテーマにした個室を1時間3000~5000円で貸し出す。コスプレイヤーの着替えや撮影に役立ててもらう。従業員は全員、アニメが好きな20代女性。同社の石川せいや代表取締役(29)は「お客が安心して楽しめる環境をつくった」と胸を張る。

 店舗を提供した「あかみず」は明治30年創業の老舗だが、人材確保が難しくなったことなどから閉店。石川さんがカフェ運営を持ちかけた。あかみず4代目の山崎信二さん(60)は「閉店は本当に悩んだが、このまま無理に続けても店の看板を傷つけるだけ。空き店舗が地域の観光に貢献できるなら」と協力を決めた。

 山崎さんが協力を決めた理由の一つに、ユーリの集客力がある。作品と県と市がコラボした誘客イベントには、2カ月間で延べ2万2千人以上が来場。アニメ放送から半年たった今でも、熱狂的なファンが唐津にやってきている。

 石川さんは「唐津が聖地として長く愛される場所になる手伝いができれば。地元の人にも気軽に来てほしい」と話す。カフェは9月以降も、市内の別の場所で続けることを検討している。

 平日は午前11時半~午後7時、土日祝は午後8時まで。問い合わせはカフェ「Ka(カ)(ra(ラ))Fe(フェ)」、電話0955(77)1802。

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