熊本市は19日、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる慈恵病院(同市)の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)に、2015年度は13人が預けられたと発表した。07年5月の開設以来、初めて国外から預け入れがあった。累計は125人。

 15年度に預けられたのは、男児7人、女児6人。このうち、生後7日未満の早期新生児は11人だった。地域別では、東北地方と関東地方がそれぞれ2人、中国地方が1人、熊本県外の九州地方が4人。国外は1人だったが、市は国籍などの詳細を明らかにしていない。3人は地域不明。

 へその緒の状態などから、11人が病院外で生まれたとみられる。有識者でつくる市の「ゆりかご」検証専門部会は「自宅や車中での出産が増えているのではないか。預け入れられた子に、病院での手当てが必要なケースも目立つ」と懸念する。

 ゆりかごに置かれた手紙などに記された預け入れの理由は、未婚や父親との関係悪化、生活の困窮など。身体的な虐待が疑われる子はいなかったという。【共同】

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