デモフライトの水中騒音の測定結果を示し、漁業への影響を説明する九州防衛局の担当者ら=藤津郡太良町の県有明海漁協大浦支所

■漁業者「繊細な漁法、視察を」

 自衛隊が導入する新型輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画で、九州防衛局は3日、藤津郡太良町の佐賀県有明海漁協大浦支所を訪れ、昨年11月のデモフライト(試験飛行)時に発生した水中の騒音値測定結果を説明し、「魚類に影響はない」との見解を示した。漁業者からは漁の現場視察を求める声が上がった。

 会合は非公開。コノシロなどの投網漁を行う漁業者ら約20人が参加した。防衛局の市川道夫企画部長らが「魚類に影響なし」とした騒音調査の詳細や三沢基地(青森県)周辺で過去に実施した影響調査の結果などを示した。

 説明に対し漁業者は「騒音の数字は数字として、影響が全くないはずはない」「投網漁法は水面付近の魚を捕まえるので、水面下2メートルの測定値に意味があるのか」などと疑問の声が挙がったという。

 大浦支所の竹島好道運営委員長は「数字だけでは議論がかみ合わなかった印象。物音ひとつ立てずに魚群に近づく独特の漁法を見ていただいた上で再度説明いただきたい」と、防衛省幹部による現地視察を要望した。

 終了後、市川部長は地権者への説明など、計画推進に向けた今後の動きについて明言は避け、「なるべく早い段階で同意がいただけるよう努力したい」と述べた。

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