マツダの4代目ロードスター。資金に余裕のある50~60代が購入するケースも目立っているという

 低燃費のハイブリッド車や、価格面で手頃な軽自動車が車選びの主流となる中、走行性能やデザインにこだわったスポーツカーが、佐賀県内でも根強い人気を保っている。かつては若い世代がユーザーの中心だったが、資金に余裕のある50~60代が走る楽しさを求めて購入するケースが増えているという。

 「子どもたちが自立し、夫婦2人の生活で休日のドライブが楽しみ。若いときは欲しくても手が出なかったから」。運転歴38年でこれまでファミリーカーが中心だったという佐賀市の男性職員(58)は、あこがれだった2人乗りのスポーツカーに乗り換えた満足感をこう表現する。

 県内の登録車販売台数(2015年度)は1万6802台。販売の中心はハイブリッド車などで、県内ディーラーは「購入者は価格と燃費を最重視している」と語る。こうした中、スポーツカーのシェアは数%にとどまるが、「スーパーカーブームを体験した世代が50代に差し掛かり、確固たるニーズがある」と話す。

 近年、けん引役を果たしているのは、昨年5月に4代目が登場したマツダの「ロードスター」だ。カー・オブ・ザ・イヤー受賞なども追い風となり、1989年のシリーズ発売開始からの累計生産台数は4月末で100万台を超えた。佐賀マツダでも、この1年で80台強が売れている。

 このほか、ホンダの「S660」、20年前の人気レース漫画で描かれたスプリンタートレノAE86型をイメージしたトヨタの「86」、日産のフェアレディZなども根強い人気という。

 佐賀マツダの担当者は「(ロードスターには)技術の粋が詰まっており、メーカーの力量を示す役割も果たしている」と話す。若者世代に車離れが目立つ中、どれだけ幅広い世代を引きつけられるかが、販売拡大の鍵になる。

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