幼虫を運ぶトゲオオハリアリ(東京大提供)

 通常は昼に働き夜に休む働きアリを卵や幼虫と一緒の環境に置くと、昼夜を問わず活動し続けることが分かったと、東京大などのチームが3日、英科学誌に発表した。不眠不休で子育てをすることで、未熟な時期の生存率を高めているとみられる。

 東大の岡田泰和助教(生態発生学)は「子の養育に付きっきりになるのは、動物に広く共通する性質かもしれない」と分析。「さまざまな個体が混在する実際の巣により近い状況で、アリが育児を分担するかどうか調べたい」としている。

 チームは、沖縄などにすむ体長1センチほどの大型のトゲオオハリアリを使って実験。映像をコンピューター解析することでアリの動きを自動追尾する仕組みを開発し、24時間態勢で観察した。

 すると、病原菌に感染しやすく清潔な状態にする必要がある卵や幼虫と同じ空間にいると、アリは昼だけでなく夜も動き回った。だが1匹だけにした場合や、世話の必要性が薄れたさなぎと一緒にした場合には、昼は活動するものの、夜はあまり動かなかった。【共同】

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