「蕨野の棚田」で田植えを体験する参加者たち=唐津市相知町

■アクアフェス2017

 唐津市相知町の「蕨野(わらびの)の棚田」を守る環境保全プロジェクト「AQUA SOCIAL FES!!(アクアソーシャルフェス)2017」が4日あり、家族連れら約150人が田植えを体験した。先人たちが残した美しい里山の風景を体全体で感じていた。

 棚田は八幡岳の山麓に築かれ、全国の棚田で初めて「国の重要文化的景観」にも選ばれている。標高約400メートルにある佐賀大学の実習田の棚田(3枚、計30アール)が体験会場で、駐車場から徒歩で20分かけてたどり着き、その間、積み上がる美田を見ては、景観を守ってきた先人たちの苦労に思いを巡らせた。

 佐賀大学全学教育機構の五十嵐勉教授(59)が指導し、横1列になって「夢しずく」の苗を植えた。家族4人で参加した佐賀市の徳島寿美さん(41)は「娘と主人に体験してほしかった。田んぼに足を入れた感覚が気持ちよく、山の風も涼しかった」と話していた。

 1時間で植え終え、昼食は棚田米のおにぎりや豚汁を味わい、学生が棚田にすむ生き物を紹介する環境教室もあった。

 「アクアフェス」はトヨタ自動車が全国の地方新聞社と連携。佐賀新聞社とNPO法人「蕨野の棚田を守ろう会」が主催し、佐賀大学コミュニティ・キャンパス佐賀推進室の協力で実施した。9月下旬に稲刈りを予定している。

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