花などの文様を施した三島手の食器など、約300点を並べている綿島さんの個展会場=佐賀市大和町松瀬の湛然の里ぎゃらり「せせらぎ」

 武雄市若木町に陶芸工房を構える綿島康浩さん(41)が、佐賀市大和町の湛然の里ぎゃらり「せせらぎ」で恒例の個展を開いている。陶器の表面に彫った文様を白土で埋める象眼(ぞうがん)技法「三島手」を施した食器を中心に、普段使いに楽しめる落ち着いた意匠の皿やカップ、土鍋、花器など約300点が並ぶ。5日まで。

 文様を彫り入れるのに使うのは、花や幾何学文など約100種類の絵柄があるという印。判を押すように彫った後、白土で象眼するのが伝統だが、綿島さんは上絵の具や金彩を埋め込んで、コントラストや土本来の色味が楽しめるような新しい技に挑戦している。化粧土をはけでひっかいて回す「刷毛(はけ)巻き」や、器全体に化粧土をかぶせる「粉引(こひき)」などの技法も組み合わせ、どの器にも多彩な表情を持たせている。

 ろくろで成形することで出る「手作りらしい丸み」にこだわっているという綿島さん。「食卓を想像し、使い方を考えながら楽しく選んで」と話している。

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