九州電力が再稼働を目指す玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)に関し、東日本大震災前に申請していた原子炉上部のふたが未交換として、県内外の市民団体が6日、「九電は安全性を軽視している」と批判して、佐賀県に再稼働に同意しないよう要請した。九電は「安全性に問題ない」と説明している。

 原子炉容器の上部には核燃料の交換時などに開閉するふたがあり、3号機のような加圧水型では原子炉を止める装置などがついている。2000年代初めに海外で腐食による劣化が指摘され、国内の加圧水型では対策や交換が進んだ。

 九電は10年2月、国に申請し、13年度に取り替える予定だったが、震災などの影響で審査は進んでいない。市民団体によると、国内の加圧水型で交換の取り組みが進んでいないのは玄海3号機だけという。九電は、4号機は耐食性がある材料を使っており、交換の必要はないとしている。

 市民団体は県への要請で「安全性に関する大きな不安材料の一つ。九電自ら申請しているのであり、交換しない理由を説明する責任がある」と指摘した。県は「安全性を高める取り組みはやっていただきたい」と述べるにとどめた。

 九電は「長期的な信頼性向上の観点から予防保全として申請した。13年度を過ぎても安全性に問題があるものではない」と強調、再稼働に関する適合性審査もクリアしており「直ちに取り換えを必要といているものではない」としている。

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