玄海原発再稼働について唐津市議会の申し入れ書を峰達郎市長(右)に提出する田中秀和議長(右から2人目)ら=唐津市役所

 佐賀県の唐津市議会は6日、東松浦郡玄海町の九州電力玄海原発3、4号機の再稼働で意見をまとめ、峰達郎市長に申し入れ書を提出した。安全性に理解を示しつつも市民の不安払しょくが喫緊の重要課題として「慎重な判断」を求めた。峰市長は「若干の文言は変えるが、このまま県に文書を渡す」との方針を示した。

 玄海町が3月7日に同意し、今月11日には再稼働を論議する臨時県議会が迫る中、隣接する唐津市議会が初めて意思を示した。11日までに県側に申し入れ書を提出する予定。

 峰市長は「条件付き賛成」の立場を訴えて1月の市長選で当選。就任後は「市議会の動向を踏まえて、市として判断する」と説明していた。申し入れ書を受け取った後の取材では、賛否の表明を問われ、「多分する」と述べるにとどめた。

 玄海原発から30キロ圏内では賛否を明確にする自治体もあるが、峰市長は「同意権があるのは立地町と立地県であり、立場上は申し入れするしかない」と語った。「準立地自治体の立場が福島事故後に変わったのでは」との記者の質問には「(同意権がなく)意味がない」との認識を示した。

 市議会の申し入れ書は、一定の安全性に理解を示しながらも「安全に完璧や終わりはない」と明記。その上で行政や九電に対して、離島からの避難手段の確保や避難受け入れ市町との連携、原発の管理体制の充実、核のごみ対策などの確実な実施を求めている。

このエントリーをはてなブックマークに追加