池田英雄副知事(右)のあいさつを聞く田中浩人運営委員長ら南川副支所の運営委員=佐賀市川副町の県有明海漁協南川副支所

 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画に関し、佐賀県は31日、駐屯地予定地の地権者が多く所属する県有明海漁協南川副支所の幹部から意見を聞き取り、支所側は受け入れ反対の意向を池田英雄副知事に伝えた。この日で県の5回にわたる意見聴取は終了。週内にも要望項目を取りまとめた上で、日程調整し国に対応を求める。

 会合は非公開。南川副支所の田中浩人運営委員長は終了後、配備計画について「もし受け入れて事故や風評被害があり、ノリがとれなくなったり、信頼されなくなったりすれば困る」と述べ、反対姿勢を明確に示した。国への要望に関する意見はなかった。

 県が国防に協力する立場を明確化していることや、県議会が受け入れ容認決議をしたことに関しては「私たちとは考えが違う」と批判した。他の漁協支所から主に有明海再生に関する要望項目が出ていることを踏まえ、「国がどのような対応をするのか見ていきたい」として、国の回答を見極める意向も示した。

 支所としての反対意見に関し、池田副知事は「改めて直接、確認したということ。ただ、全然話を聞かないという雰囲気ではなかった」と述べるにとどめた。県内15支所の意見聴取を終えた感想については「オスプレイより有明海再生が先だという意見が共通していた」と語った。

 これまでの意見聴取では、国営諫早湾干拓事業を巡る排水や早津江川のしゅんせつ、漁業不振の原因解明など具体的な要望も出ており、県は文書にまとめて国に伝えるとしている。池田副知事は「国への不信感が払拭(ふっしょく)されなければ計画は実現しない。県として最大限努力した上で、漁業者にどう受け止めていただけるかだ」と述べ、国に誠意ある回答を求める考えを示した。

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