佐賀県沖の有明海奧部で、二枚貝の大量死を引き起こす貧酸素水塊が大規模に発生していることが、佐賀大学の調査で分かった。今月中旬までの大雨で、大気中の酸素が海中に届きにくくなったことが原因とみられる。有明海奧部で深刻な貧酸素化は4年ぶりとなる。

 貧酸素水塊は酸素濃度が低下した海水が塊をつくる現象。大量の雨が降って塩分濃度が低い水の層ができ、海水が混ざりにくくなることなどで発生する。佐賀大学低平地沿岸海域研究センターの18日の調査で、太良町沖から白石町沖までの広範囲で貧酸素水塊が確認された。沖合の底層では、酸素濃度が1リットル中2ミリグラム以下と貧酸素化が進んでいた。

 貧酸素水塊は、過去にタイラギなどの大量死を引き起こしている。18日は大潮で今後は潮の動きが小さくなるため、台風の接近がなければ影響が長期化することが懸念される。県有明水産振興センターは、漁期がほぼ終わったサルボウについて「貧酸素が長引けば、稚貝の生育に影響する恐れがある」と話す。

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