不動産開発大手の森トラスト(東京)は31日、長崎市の伝統的建造物群保存地区にある築100年以上の歴史的な西洋風建築物を取得したと発表した。今後、リゾートホテルの運営会社を誘致する。森トラストとしては九州で初の事業展開となる。長崎では観光客の増加が見込まれ、富裕層をターゲットに十分な利用が見込めると判断した。

 森トラストの伊達美和子社長は長崎市の田上富久市長への報告後に記者会見し、2022年のホテル開業を目指すとした上で「長崎は世界中から人々が来る観光資源の宝がある。(長崎や周辺地域の)創生に役立ちたい」と述べた。

 開発するのは、長崎市南山手町の長崎港が見渡せる高台に立つ赤れんが造りの「マリア園」。1898年の建設以後、イエズス会修道院の拠点などとしても使用された。隣接してステンドグラスに囲まれた聖堂などが立つ。周辺には旧グラバー住宅や大浦天主堂といった観光名所が立地している。長崎市は周辺地域とともにキリシタン関連の世界遺産登録を目指している。【共同】

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