県内就職希望者を対象とした面接会。企業の担当者が丁寧に事業内容を説明した=佐賀市の県総合体育館

 県内就職希望者を対象とした面接会(佐賀労働局主催)が20日、佐賀市の県総合体育館で開かれた。前年より20社多い50社が参加したものの、求職者は前年の半数の30人にとどまり、県内の中小企業が人材確保に苦心している現状が浮き彫りになった。

 来春卒業予定の大学生などに加え、3年以内の既卒者が対象。企業の人事担当者が業務内容や業界シェアなどを丁寧に説明した。

 ブースに来た学生がゼロだった唐津市の製造業の担当者は「面接会参加は5回目だが、学生が集まらない。1人も採用できておらず昨年より厳しい」。佐賀市に事業所がある産業用ロボットメーカーの担当者は「大企業が九州に採用拠点を臨時に設けるなど人材の奪い合いが加速している。こんなにきついとは」と、学生優位の売り手市場が想定以上である点を強調した。

 九州産業大4年の男子学生(21)は「内定をもらった友人が増え、焦っている」とせわしく4社を回った。佐賀大で化学を研究している大学院生(26)=みやき町=は「中小企業の面接では最近、大企業に決まったからなのかキャンセルする人が増えている。化学系は求人が少ないので、工学系の人材を求める製造業2社にも話を聞いた」と語った。

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