■「たち吉」商品を受託製造

 香蘭社(西松浦郡有田町、深川祐次社長)は、京都市の和食器販売老舗「たち吉」(石田章夫社長)の商品を受託製造する事業提携で基本合意に達したと発表した。近く合意書を交わし、1年後をめどに商品提供を開始する。

 格調高い新商品を投入して販売増を目指すたち吉からの提案に、香蘭社が応じた。香蘭社にとっては工場の稼働率アップや、スケールメリットの拡大による効率化の利点があるという。

 事業提携では、受託製造だけでなく、共同で製品開発に取り組むほか、インターネット通販事業での連携も進める。

 「タブーに近い」(香蘭社)とされる競合相手と提携に至った背景には、販売不振など窯業界を取り巻く厳しい現状がある。香蘭社の堤浩行専務は「閑散期の生産ラインを有効活用することで、香蘭社のみならず、陶土などの材料を扱う地場企業にも波及効果を広げたい」と話している。

 「たち吉」の年間売上高は43億円(2016年3月期)。香蘭社は非公表で、陶磁器部門の売上高は約10億円という。

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