(上)鶴製茶の自家製煎茶の粉末と、塚島ファームの自家製牛乳が出合って完成した「煎茶ジェラート」(下)「お茶に親しんでもらう入口になれば」と話す鶴製茶3代目の靏健寿さん=基山町園部

■鶴製茶(基山町)と塚島ファーム(鹿島市)

 佐賀県の東西の端同士に位置する基山町の「鶴製茶」(靏和幸代表)と鹿島市の「塚島ファーム」(塚島隆弘代表)が手を取り合い、お茶の味が楽しめるアイスクリーム「煎茶ジェラート」が完成した。ツツジで有名な大興善寺(基山町)の観光客を狙った期間限定商品の予定だったが、好評を博し630個を完売。通年商品として増産を決め、6月中旬から販売を再開する。

 ジェラートには飲用に加工した煎茶を粉末にしたものを使い、塚島ファームの自家製牛乳と合わせた。鶴製茶の靏健寿さん(27)は、「甘さが控えめでお茶本来の味が楽しめ、後味もすっきりしている。甘い物が苦手な人も『これは食べられる』と言っていただいた」と出来栄えに胸を張る。

 鶴製茶は大興善寺へと続く石段横に位置し、1968年に創業。来年50周年を迎える。栽培から手もみや火入れなどの加工、販売までを自社で行っており、近年は無農薬かつ化学肥料を使わない手法を採用。今年4月には県の特別栽培農産物の認定を受けた。

 煎茶ジェラートは6次産業化の一環として2年前から試作していたが、生産業者が撤退したため新しい業者を探していた。今年1月に福岡県筑紫野市の大型商業施設であった物産展で塚島ファームの塚島信子さん(42)と出会い、相談したところ快諾してもらったという。塚島さんは「思ってもみない展開だったが、喜んでいただいてやりがいがある。牛乳のPRにもつながれば」と話す。

 商品開発にはお茶どころとしての基山町を広く知ってほしいという思いも込められている。「基山は栄西が日本で初めてお茶の栽培を始めたという脊振山系に連なる土地。急須がない家庭も増えていると思うが、ジェラートが茶に親しむ入口になってほしい」と靏さん。

 煎茶ジェラートは1個350円。3個入り千円。問い合わせは鶴製茶、電話0942(92)2165。

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