■特産品売り場拡充

 伊万里市は5日、伊万里駅ビルを改装する構想を発表した。市観光協会内の特産品売り場を拡充するとともに、市民がイベントを開催できるチャレンジスペースや駅前広場に大型テントを設ける。事業費は国の地方創生交付金も活用して総額7570万円。年度内の完成予定で、予算案を6月議会に提案する。

 窯元が連なる大川内山への観光客は年々増える一方、古今の名品を集めたビル内の「伊万里・鍋島ギャラリー」の来場者は年間2300人前後と低迷が続くなど、中心市街地への回遊が少ない課題がある。

 構想では、観光協会の事務スペースを撤去して売り場を広げ、生鮮や青果物を扱えるよう冷蔵・冷凍設備の増設も検討する。JR駅側の空き店舗のキッチンを改修し、駅前広場側にも出入り口を設けることで、広場で食のイベントを開くなど、有機的なつながりを持たせる。大型テントで全天候対応となる。

 市は駅ビルの利用者数を初年度で15年度の92万6千人から2万人程度の増加を見込む。ただ、施設の維持管理費やイベントの開催頻度で未知数な部分も多い。塚部芳和市長は「大川内山を訪れた人が食事などで駅ビルにやってきて伊万里川沿いの散策の拠点にしていただくなど観光客の結節点にしたい」と語る。

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