県道の拡幅工事で行政代執行を実施する建物=唐津市朝日町

■明け渡し応じず

 佐賀県は5日、唐津市朝日町の県道の拡幅工事区域に入っている店舗兼住宅の空き家について、所有者が明け渡しに応じないため強制的に撤去する行政代執行を実施すると発表した。土地収用法に基づく同様の強制執行は鳥栖市の倉庫で行った1999年以来で2回目。

 土地対策課などによると、対象は土地と建物(木造2階建て)の一部約40平方メートル。県外居住の所有者との用地交渉を2012年から約3年間続け、面談5回を含む計31回のやりとりでまとまらなかった。県収用委員会の裁決で設定された16年9月までの明け渡し期限を過ぎ、再三の督促にも応じないため行政代執行に踏み切った。

 今後は建物内に立ち入って調査、7月以降に解体する。補償手続きは終えており、解体費用は所有者に請求する。県側は所有者の主張に関し「交渉に関わる部分もあり、公表は差し控えたい」としている。

 工事は県道唐津呼子線の幅8~9メートルの区間を18メートルに拡幅して歩道などを整備する計画で、来年3月までに終了する。歩行者の安全確保につながり、地元からは道路環境の改善の要望が上がっていた。

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