「花筐」制作発表会を終え、記者の質問に答える大林宣彦監督(左)ら=唐津市の大手口センタービル

◆来夏公開満島、常盤さんら出演

 「尾道三部作」などの映画で知られる大林宣彦監督が唐津を舞台に撮影する映画「花筐(はなかたみ)」の制作記者発表会が22日、唐津市であり、主要キャストの満島真之介さんら出演者や概要が紹介された。戦前の若者たちの物語で、8月25日にクランクインし、虹の松原、西の浜、旧高取邸など市内約40カ所で撮影、来夏の公開を予定している。

 原作は檀一雄の純文学小説で、戦前の少年少女が織りなす青春群像劇を描いた1937年の作品。小説の舞台は架空の場所だが、生前に檀は「唐津をイメージした」と語り、大林監督は40年前に自身のデビュー作として脚本まで作り温めていた。

 大林監督は「未来を戦争に奉仕させられる子どもたちが、どのように表現の自由や平和を祈っていたかという切実な願いが、40年たった今、この日本でひしひしと感じられる。まさに今こそ、作られる映画」と語った。新たな設定として「唐津くんちの凛とした気風、魂が物語全体を後ろから支えている」と明かした。

 主要キャストは満島真之介さんのほか、窪塚俊介、長塚圭史、柄本時生、矢作穂香、山崎紘菜、門脇麦、常盤貴子の各氏が名を連ねる。このほかに、村田雄浩、武田鉄也、小野ゆり子、品川徹、池畑慎之介、片岡鶴太郎、入江若葉、南原清隆、高嶋政宏、白石加代子が脇を固め、地元出身の大川竜之助、原雄次郎の各氏も出演する。

 会見で満島さんは「脚本を読み、自分がどう生きてきたかを考えさせられた。久々にとても美しいものに出合った感じがする。演じる上で、唐津が後押ししてくれると思う」と抱負を語った。

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