私の実家は朝倉市杷木にある。7月5日の夕方から大雨が降り続き、大雨特別警報が出された。それから連日大変な状況が報道された。テレビで見る故郷は知っている場所のはずなのに…。幸い実家も両親も無事だったが、週末に訪れた故郷はテレビで見たような大変な状況だった。

 佐賀女子短大のボランティアサークルで、この災害支援の募金活動があった。そこにいた佐賀大学の学生が「杷木の浄水場は土砂で埋まってしまい、家の中を洗い流す水がない」と話していた。そこで私の実家の井戸水をもらえるように親とつないだ。その後、母が電話で「学生さんが水をもらいに来て『お母さんありがとう! また来ます!』といつも笑顔でいい子たちよ。学生さんが来るのが楽しみになった!」とうれしそうに話した。

 2週間が過ぎ、私はまた故郷に行った。まだ土砂に埋もれて手つかずの場所もあり、どんなに大変だったかと胸が熱くなった。そんなとき、ある被災されたお宅からボランティアの若者が出てきた。帰り際らしく、家族と笑顔で会話をしていた。こんな大変な状況のなかで避難所生活での疲労もたまっているだろう。しかしその家族と若者たちの笑顔がとても印象的だった。

 ボランティアの人は労力だけでなく、被災者に心の元気も与えていることを改めて感じ、感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。(中村由美子・佐賀女子短大非常勤講師)

このエントリーをはてなブックマークに追加