■伝統産地に新学びの場、セラミックス専攻に16人

 県立有田窯業大学校を統合した有田町大野の佐賀大有田キャンパスで9日、講義が始まった。芸術地域デザイン学部の講義開始に合わせた記念式典には学生や大学関係者、県、地元窯業関係者らが出席し、新たなスタートを祝った。

 式典では宮崎耕治学長が「有田焼400年の先を担う技術と人材を育てたい」とあいさつ。学生を代表して2年生の川口悠樹さん(19)が「窯業大学校、佐賀大の伝統を守り、地域とともに発展していく」と誓った。宮崎学長らが入り口に取り付けられた門標を除幕した。

 有田キャンパスは、県が窯業大学校の敷地や設備を佐賀大に譲渡した。施設には釉(ゆう)薬や土の成分分析機や、多様な種類の窯があり、より専門的な知識や技術が習得できる。

 当面は同学部芸術表現コースで有田セラミックス分野を専攻する2年生14人と大学院生2人が、原材料の特性から絵付けなどの実技、流通までを学ぶ。2年生は教養課程と両立するため、佐賀大が本庄キャンパスとの間に1日2往復のバスを運行する。3年次以降は有田に住み、制作に没頭する学生も出るとみている。

 小坂智子学部長は「伝統産地の有田で、技術とともに文化や風土に触れることは学生の成長につながる」と期待。「職場体験やイベントに積極的に参加し、地域に溶け込みたい」と話した。

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