野球部員の喫煙に関し、謝罪する徳山誠一朗監督(右)、原田淳部長(右から2人目)ら学校関係者=佐賀市の龍谷高校

 佐賀県佐賀市の龍谷高校の野球部室棟から出火し、複数の部員が喫煙していたことを認めた問題で、同校は22日、出場中の全国高校野球選手権佐賀大会の準決勝を辞退すると発表した。大会開催中の不祥事による参加校の出場辞退は異例。

 火災は21日午前に発生し、床や壁の一部を焼き、室内からたばこ1箱とたばこの吸い殻約20本が見つかった。佐賀署の調べに対し、部員数人が出火前に部室で喫煙したと話していた。

 龍谷高校はこれを受けて22日、部員約70人全員から事情を聴いた。佐賀大会の登録メンバー2人を含む3年生4人が出火前に部室で喫煙していたことを確認し、出場辞退を決めた。

 同校によると、他の3年生の登録選手1人を含む計5人が6月中旬ごろから部室で喫煙。部長らが部室の見回りをやめた時期に喫煙するようになっていた。

 22日に会見した徳重清隆校長は「対戦校や参加校、高校野球を応援するファンの信頼を裏切る結果になり申し訳ない」と陳謝した。校内規則に従い、喫煙した部員を処分するとともに、野球部の練習や試合を当面自粛する方針を示した。

 県高野連によると、準決勝で対戦する予定だった唐津商業高校が不戦勝で決勝に進む。県高野連の吉冨壽泰理事長は、大会期間中の不祥事による出場辞退について「記憶にない。あってはならないことで今後、不祥事をなくすよう対策をとりたい」としている。

 龍谷高校は昨年夏の佐賀大会で優勝し、20年ぶりに甲子園に出場した。春夏を通じて計4度出場し、今年も優勝候補として21日の準々決勝で勝ち、24日の準決勝進出を決めていた。

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