県内の図書館や歴史資料館が所蔵する古文書などのデジタルデータ化について意見交換するメンバー=佐賀市の佐賀大学図書館

 県内の図書館や歴史資料館が所蔵する古文書などのデジタルデータ化を目指す「佐賀史料保存問題連絡協議会」(穗屋下茂会長)が22日、発足した。自然災害による紛失・損傷や劣化を防ぎ、貴重な史料を後世に残すのが狙い。佐賀大学図書館や県立図書館、武雄市図書館・歴史資料館など県内の約10機関が参加した。

 初会合では、保存する史料として、マイクロフィルムを優先させることを確認した。フィルムの劣化が避けられないことから、早急にデジタル化してウェブ上で検索・閲覧できる仕組み作りを目指すよう訴えた。

 またデータ化の予算や人員を算出するため、マイクロフィルム化やデジタル化された史料の目録提出を参加機関に要請した。今後、財団などに事業を申請して予算の確保を目指す。

 東日本大震災では、津波で博物館や資料館が消失、デジタル化していない郷土史料のほとんどが流された例がある。熊本地震なども起き、災害の少ないといわれる佐賀でも被災する恐れがあることから、佐賀大学全学教育機構の穗屋下特任教授と長野暹・佐賀大名誉教授が公的図書館や教育委員会に協議会発足を呼び掛けた。

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