移築復元された旧大島邸の茶室でお茶を楽しむ峰達郎市長(奥)ら=唐津市南城内

■23日開館控え公開

 唐津市が西城内から南城内に移築復元を進めていた明治期の邸宅「旧大島邸」が完成した。歴史的な佇(たたず)まいを残す新たな観光・文化施設で、総事業費約10億円をかけて整備した。23日の開館に先立ち7日、報道陣向けに公開された。

 旧大島邸は唐津銀行の創設者で鉄道敷設や港湾整備で唐津の近代化に尽力した大島小太郎(1859~1947年)の旧宅。主屋の完成は1893(明治26)年ごろとされ、同じ棟梁(とうりょう)が建てた近くの旧高取邸(国重要文化財)よりも10年ほど古い。

 建物面積は約470平方メートルで、主屋棟、三つの茶室からなる茶室棟は古い部材を4割ほど再利用した。庭園も築山や踏み石などの配置が再現されている。

 当初、市は隣接する大志小学校の敷地にするため、解体を予定していたが、市民の保存運動を受け、移築保存へ方針転換した。

 かつて旧大島邸の離れに住み、「活用策を考える懇話会」会長も務めていた松浦通運社長の馬渡雅敏さん(61)は「ほぼそのまま再現されている。使わないと家は傷んでいく。使用料はかかるけど、市民にいろんな目的で活用してほしい」と復元を喜んだ。

 入館料は一般100円、小中学生50円。23日午後1時から入館できる。

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