記者会見する今村復興相=7日午前、復興庁

 今村雅弘復興相は7日の記者会見で、東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難者の帰還を「本人の責任」と述べた4日の会見での発言を撤回した。「(自主避難者が)いろいろな状況を勘案しながら自らの判断でやっているとの趣旨だったが、『自己責任』という言葉で誤解を与えた。意図するところと誤った伝わり方をし、反省している」と述べた。

 国の対応を巡り「裁判でも何でもやればいい」と述べたのは「一般論だ」として、撤回しなかった。

 今村氏は会見冒頭で一連の発言を謝罪。「引き続き誠心誠意、職務に当たる」と述べ、辞任しない考えを改めて示した。

 4日の会見で今村氏から「二度と来ないでください」と言われたフリーのジャーナリストの男性も出席し、自主避難者への住宅支援に対する認識などを質問した。

 自主避難者や支援団体は7日午後、東京都内で記者会見し、今村氏の発言に抗議した上で「言葉の撤回だけでなく、避難者を切り捨てる政策を見直すことが必要だ」と強調。自主避難者への理解と支援の継続を求めた。

 福島県郡山市に夫を残し、2人の子どもと避難して大阪市内で暮らす森松明希子さん(43)は「(放射線の影響を)知らせず、(自主避難者を)助けない行政の政策で、6年間ずっと涙をのんできた。避難者に寄り添うというのなら私たち当事者と面会して話を聞いてほしい」と訴えた。

 自主避難者を巡っては福島県が3月末、約2万7千人(昨年10月時点)を対象に、住宅無償提供の支援を打ち切った。古里への帰還を促す狙いだが、放射線への不安から避難を継続する人も多く、「切り捨てだ」との批判がある。【共同】

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