朱塗りの海中鳥居。潮の満ち引きで違った風景が楽しめる=太良町多良

 太良町多良栄町区の大魚神社から少し離れた有明海の浅瀬に、朱色の海中鳥居が3基並んでいる。潮の満ち引きで景色が変わり、県内外から多くの写真愛好家が訪れるほか、夏の風物詩「千乃灯篭まつり」の会場としても知られている。

 栄町区によると、鳥居には興味深い伝説が残る。約300年前、悪代官に手を焼いた住民は沖ノ島で酒盛りし、酔った代官を置き去りにした。島は満ち潮で沈みかけたが、代官が助けを求めると大魚(ナミノウオ)が出現。魚の背中に乗って生還した代官は、大魚神社を建て、海中には岸から島方面に向けて鳥居を建てたと伝えられている。

 鳥居を地域おこしに活用しようと、同区と栄まちおこし会は4年前、千乃灯篭まつりを始めた。鳥居のそばに数百基の灯篭が並び、幻想的な光景が訪れた人の目を楽しませている。

 今年の灯篭まつりは8月18日に開かれる。鳥居の老朽化を受け、当日までに真ん中の鳥居を新しく取り換える予定。7月上旬には、陸側に鳥居を1基追加しており、これを含めた4基を鮮やかな朱色に塗り直すことにしている。

=移動編集局 太良町編=

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