準決勝進出を果たし笑顔でベンチへ戻る伊万里の選手たち=佐賀市のみどりの森県営球場

 攻守両面に集中力を見せたナインから、白い歯がこぼれた。投打がかみ合った伊万里が伊万里農林との同地区対決を制し、19年ぶりの夏4強入り。吉原彰宏監督は「チャンスを生かし、最後まで集中していた」と笑顔を見せた。

 隙のない攻撃だった。初回、死球で出塁した1番岩永悠平を3番松尾龍之介が右前適時打で本塁に迎え入れた。四回は連続四球から、五回は失策を足場に得た好機をものにした。吉原監督は「そんなに点が取れるチームじゃないんですけどね」と喜んだ。

 打線の援護に主戦川原啓吾も被安打6、1失点と好投。エースは「コントロールを意識し、テンポよく投げられた」とうなずき、吉原監督も「(安打)10本は覚悟していたが、こんなに抑えてくれるとは」とたたえた。

 準決勝で戦う佐賀商にはNHK杯準決勝で1-6と苦杯をなめている。それだけに草野裕哉主将は「佐賀商に打ち勝ちたい」。川原も「甲子園に行くために勝利を目指す」と闘志を燃やす。

 スタンドには、マネジャーが折り鶴で作った「努路苦咲(どろくさく)」の文字を掲げる。「努力してきた路(みち)は苦しくても必ず咲く」。スタンド、ベンチが一体となって第1シード撃破に挑む。

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