新作の茶わん、陶板などを並べる下尾さん=佐賀市の県立美術館2階画廊

■花器など日用器、色調多彩に

 佐賀市三瀬村で幸窯(さちがま)を構える下尾幸生さん(67)の作陶展が佐賀市の県立美術館2階画廊で開かれている。茶わん、花器、ぐい飲みなど新作の日用器を中心に約60点が並ぶ。入場無料。24日まで。

 多彩な色調の茶わんが並ぶ。下尾さんは求める色を出すために2、3回本焼を行う。緑釉で焼成した上に、長石釉(ちょうせきゆう)をかけ本焼した茶わんなどは三瀬の雪景をイメージした。冬場の北山湖底をイメージした陶板は、線刻で表面に凹凸を付け、ガラス釉の青で湖底に残る水を表した。長石釉で大胆に白い模様を付けた花器なども野趣に富む。

 風をテーマにした抽象の木彫6点を初出品。古い木造家屋の柱を用いた作品は朽ち果てた風合いで、どれも中をくり抜き、風や光の通る道をイメージした。下尾さんは「造形、釉薬表現を今後も追求したい。木彫も次の展開を考えている」と話す。

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